数百万行のデータを処理したり、複雑なノードをいくつも繋げたりしていると、処理の途中でKNIMEの動きが極端に遅くなり、そのままフリーズしてしまうことがあります。
エクセルの重さから解放されるためにKNIMEを導入したのに、ツールが固まってしまっては本末転倒ですよね。
この記事では、KNIMEが重くなる原因と、パソコンの力をフルに引き出して動作を劇的に軽くするメモリ設定の裏技を解説します。
なぜKNIMEの動作が重くなるのか
KNIMEは初期設定のままだと、パソコンが持っている作業用の体力(メモリ)のうち、ごく一部しか使わないように制限がかけられています。
これは、KNIMEが体力をすべて使い切ってしまい、パソコン全体がフリーズしてしまうのを防ぐための安全装置です。
しかし、最近のパソコンは体力が余っていることが多いため、この制限を少し緩めてもっと本気を出していいよと設定を変更してあげることで、重いデータ処理が嘘のようにサクサク進むようになります。
knime.iniファイルを編集して制限を解除する
メモリの制限を解除するには、KNIMEがインストールされているフォルダの中にある、設定ファイル(knime.ini)をほんの少しだけ書き換えます。
- 設定ファイルを探す:Windowsの場合は、CドライブのProgram Filesフォルダの中など、KNIMEがインストールされている場所を開きます。その中に、歯車のアイコンがついたknime.iniというファイルがあります。Macの場合はアプリケーションフォルダのKNIMEアイコンを右クリックし、パッケージの内容を表示から探します。
- メモ帳で開く:このknime.iniファイルを右クリックし、メモ帳やテキストエディタで開きます。
- メモリの上限を書き換える:英語の文字が並んでいる中から、-Xmx という文字から始まる行を探してください。たとえば -Xmx2048m と書かれていたら、それは約2GBまでしか使わないという制限です。
- 数値を増やす:ご自身のパソコンのメモリが8GBなら、半分の -Xmx4096m (約4GB)に書き換えます。16GBのパソコンなら -Xmx8192m (約8GB)に増やすと効果的です。
設定変更後の注意点
書き換えた数値を上書き保存し、KNIMEを一度閉じてから再起動してください。
これでパソコンの能力を存分に使えるようになり、複雑なクロス集計や結合処理のスピードが格段に上がります。
ただし、パソコンが持っている限界以上の数字(16GBのパソコンに16000mと書くなど)を設定してしまうと、KNIMEが起動しなくなってしまいます。
必ず自分のパソコンの全体のメモリ(RAM)の半分から3分の2程度に留めておくのが、安全で快適な動作環境を作るコツです。
