Excelの並び替えで画面が固まる?その悩みはKNIMEで解消できます
毎月の売上データや顧客名簿の整理で、データを特定のルールに沿って並び替える作業は日常茶飯事ですよね。しかし、数万行を超える重いExcelファイルで昇順や降順のソートを行うと、PCのファンが回りだして画面が真っ白にフリーズしてしまった経験はありませんか?
また、Excelでの並び替えは、操作ミスによって特定の列だけが置き去りになり、行のデータがバラバラにズレてしまうという恐れもあります。こうなると、データの正確性が失われ、最悪の場合は最初からやり直しになってしまいます。
プログラミングが苦手な文系事務職の方にこそおすすめしたいのが、ノーコードデータ分析ツールKNIME(ナime)の「Sorter」ノードです。これを使えば、どれだけ大量のデータであっても、安全かつ一瞬で並び替え処理を自動化することができます。この記事では、Sorterノードの基本的な使い方から複数条件の設定方法までを分かりやすく解説します。
KNIMEのSorterノードとは?Excelのソート機能との違い
KNIMEのSorter(ソーター)ノードは、Excelでいうところのデータの並び替え機能(昇順・降順)と同じ役割を持っています。
Excelと大きく異なるのは、処理の手順がワークフローとして可視化され、いつでも元のデータに戻したり、設定を変更したりできる点です。元のファイル自体を上書きして破壊するリスクがないため、誰でも安心して操作することができます。データの並び替えを行う前に、特定の不要なデータを取り除いておきたいケースも多いでしょう。そのような場合は、事前にRow Filterノードを使ってデータを条件絞り込みした後に、Sorterノードへデータを流し込むと、本当に整理したいデータだけを美しく並び替えることができます。
なお、データ(行)の並び替えではなく、表の列の順番自体を変更したい場合は、別のノードを使用します。列の順番を並び替える方法については、Column Resorterノードを使って列を並び替えする方法を参考にしてください。
簡単3ステップ!Sorterノードの基本的な設定手順
Sorterノードの使い方は驚くほどシンプルです。以下のステップに沿って設定を行うだけで、誰でも直感的に並び替えを実行できます。
- ステップ1:Sorterノードを配置して接続する
画面左側のNode Repositoryから「Sorter」と検索し、ワークフロー上にドラッグ&ドロップします。そして、並び替えたいデータが格納されている手前のノード(Excel Readerなど)の右端から、Sorterノードの左端へ矢印を引っ張って接続します。 - ステップ2:設定画面(Configure)を開く
Sorterノードをダブルクリックするか、右クリックして「Configure」を選択し、設定画面を開きます。 - ステップ3:並び替えのルールを指定する
「Sort by」という項目から、並び替えの基準にしたい列を選択します。その右側にある選択肢で、昇順にしたい場合は「Ascending」を、降順にしたい場合は「Descending」を選択します。最後に「OK」または「Apply」をクリックします。
これで準備は完了です。ノードを実行(Execute)すれば、一瞬で指定通りにデータが並び替わります。Excelのように行がズレてしまう心配は一切ありません。
複数条件を設定して思い通りのデータを作成する方法
実務では、単一の列だけでなく、複数の条件を組み合わせてデータを並び替えたい場面がよくあります。たとえば、売上管理表を整理するときに「まずは支店ごとに並べ(第1優先)、さらに売上金額が高い順に並べる(第2優先)」といったケースです。
Excelでは高度な並び替えの設定画面を開く必要がありましたが、KNIMEのSorterノードならもっと簡単に追加できます。
複数条件(優先度)の追加手順
- 1. 追加ボタンを押す
Sorterの設定画面(Configure)の下部にある「Add rule」ボタンをクリックします。すると、2行目のルール設定エリアが追加されます。 - 2. 第2の基準列と並べ方を選択する
追加された行で、第2優先としたい列(例:売上金額)を選択し、並び替え方法(例:Descending / 降順)を設定します。 - 3. 優先順位の入れ替えもボタン一つで対応
もし優先順位を変更したくなったら、設定画面の横にある「Up」「Down」のボタンを使って、ルールの順番を簡単に上下させることができます。
この分かりやすい設定画面のおかげで、マクロのコードや複雑な計算式を使うことなく、非エンジニアでも迷わずに複数条件の並び替えを実行できます。
まとめ:並び替えの自動化で手作業のイライラから卒業しよう
今回は、KNIMEでデータを並び替える基本のノード「Sorter」の使い方を解説しました。
データの並び替えは、レポート作成やデータ分析の初期段階で必ず行う極めて重要なプロセスです。Excelでの力技の並び替え作業から卒業し、KNIMEでワークフロー化しておくことで、毎月届く新しいデータに対しても、再生ボタンを1回押すだけで全く同じルールでの並べ替えが瞬時に完了するようになります。
小さな手作業を少しずつノーコードで自動化していくことが、業務のスピードアップとミスの削減に直結します。ぜひ今日の業務からSorterノードを試してみてくださいね!
