Excelの&やCONCATが面倒…KNIMEで文字列結合を自動化しよう
Excelで 姓 と 名 を結合してフルネームを作ったり、商品コードと枝番をハイフンで繋いだりする作業、日常業務でよくありますよね。Excelであれば & 記号やCONCAT関数を使いますが、データが数万行に及ぶとシートが重くなったり、数式の下方向コピーを忘れて計算ミスの原因になったりします。
プログラミング不要で業務を自動化できるKNIMEを使えば、こうしたデータ加工がすべてボタン一つで完結します。今回は、文字列の結合や簡単な加工をまとめてこなせる最強のツール、String Manipulationノードの使い方を解説します。一度作れば毎月使い回せるので、コピペ作業から完全に解放されますよ!
KNIMEのString Manipulation(文字列操作)ノードとは?
String Manipulationノードは、ExcelでいうところのCONCATENATE関数や&を使った文字のドッキング、さらには余分なスペースを消すTRIM関数などの役割を1つでこなしてくれる非常に便利なノードです。複数のデータ加工プロセスをこのノードだけで完結できるため、作業画面がスッキリ整理されます。
なお、もし手元のデータがすでに結合されていて、逆に決まった文字数や区切り位置でバラバラに分けたいという場合は、こちらの記事 KNIMEで文字列を分割!Cell Splitterノードの使い方と区切り位置 をあわせて参考にしてください。
注意!結合したいデータ型を確認しておこう
KNIMEで文字列を結合する際、対象の列の中に数値型(整数や小数)のデータが含まれていると、そのままではエラーの原因になることがあります。結合をスムーズに行うためには、数値をあらかじめ文字の形式に変換しておくのがコツです。
データ型の調整方法に不安がある方は、事前に KNIMEでデータ型を変更!文字列を数値に変換するノードの使い方 をチェックして、形式をテキストに揃えてから結合ステップに進みましょう。
文字列を結合する基本の4ステップ
それでは、具体的に2つの列のデータを繋げて新しい列を作る手順を解説します。今回は、姓 と 名 の2つの列を結合し、間に半角スペースを挟んだフルネームの列を作成してみましょう。
- ステップ1:ノードの配置と接続
画面左側のNode Repositoryから String Manipulation を検索し、ワークフロー作成エリアにドラッグ&ドロップします。元データが入っているノード(Excel Readerなど)の右側の矢印から、String Manipulationの左側の矢印へ線を繋ぎます。 - ステップ2:設定画面を開き、関数を選択
String Manipulationノードをダブルクリックして設定画面を開きます。画面中央の Function 欄から join(s1, s2, …) という関数をダブルクリックします。これがExcelのCONCATENATEに相当する結合用の関数です。 - ステップ3:数式エリア(Expression)に入力
画面下部の Expression エリアに join() という文字が表示されます。括弧の中に、結合したい列名や文字をカンマ区切りで入力します。今回は「姓」「半角スペース」「名」を結合したいので、join($姓$, ” “, $名$) と記述します。列名は画面左上のColumn listからダブルクリックするだけで簡単に入力できます。 - ステップ4:新しい列として出力する設定
画面最下部の Append Column にチェックを入れ、新しく作成する列名(例:フルネーム)を入力します。既存の列に上書きしたい場合は Replace Column を選びます。設定が終わったら OK をクリックして、ノードを実行(F7キーまたは右クリックからExecute)します。
String ManipulationノードがExcelよりも圧倒的に楽な理由
一度KNIMEでこのワークフローを作成して保存してしまえば、翌月以降に何万行もの新しいデータが追加されても、もう手作業でExcelの数式をコピーし直す必要はありません。データを新しいものに差し替えて実行ボタンを押すだけで、自動的にすべての行に対して文字列結合が完璧に実行されます。
Excelでのコピー&ペースト作業で最も恐ろしいのは、1行だけ数式がズレていたり、途中で数式が途切れていたりする手作業ならではのミスです。KNIMEによる自動化は、そうした精神的なヒヤリハットを完全にゼロにし、事務作業の信頼性を極限まで高めてくれます。
文字列結合をマスターしてExcel手作業をゼロにしよう
今回は、非エンジニアの事務職にとって最も登場回数が多いデータ処理の一つである文字列結合を、KNIMEで自動化する方法をご紹介しました。最初はプログラムのような式を書くことに少し抵抗があるかもしれませんが、基本のjoin関数さえマスターすれば、Excelの関数を書くことと何も変わりません。
まずは毎月の単純なデータ整備作業から、ノーコードツールによるDXを進めていきましょう。業務にかかる時間が半分以下になり、自分の時間をもっとクリエイティブな仕事に使えるようになるはずです。
