エクセルの縦持ち・横持ち変換で悩んでいませんか?
毎月配布される売上管理表や予算実績表を見ると、ある時は日付が横に並んでいて、またある時は縦に並んでいる…ということがよくありますよね。エクセルでこの縦持ちと横持ちの変換(行と列の入れ替え)をやろうとすると、コピー&ペーストを繰り返したり、複雑な関数を組まなければならず、フリーズの原因になったりして本当にうんざりしてしまいます。
私も元々は完全な文系事務職で、エクセルの変形作業だけに何時間も残業していた苦い思い出があります。しかし、ノーコードツールのKNIME(ナイム)に出会ってからは、この面倒なデータの形状変更がマウス操作だけで、しかも一瞬で終わるようになりました。
この記事では、KNIMEを使ってデータの縦持ちと横持ちを自由自在に変換する方法を、初心者向けに分かりやすく解説します。プログラミングの知識は一切不要です。エクセルの手作業から今すぐ卒業しましょう。
KNIMEにおける「縦持ち」と「横持ち」の基本
データの変換を始める前に、そもそも「縦持ち」と「横持ち」とは何か、エクセルでのイメージに合わせて整理しておきましょう。データ分析やシステム連携の世界では、データの持ち方によってメリット・デメリットがあります。
縦持ちデータとは、1つの項目(例えば日付や月)が1行ずつ下に長く並んでいる状態を指します。データベースやBIツールに取り込む際や、あとから集計する際には、この縦持ちの形にしておくのが圧倒的に有利です。
一方で横持ちデータとは、エクセルの一覧表のように、項目が右へ右へと広がっている状態を指します。人間がパッと見て理解するには横持ちが便利ですが、データ分析の自動化には不向きです。
KNIMEでは、この縦持ちと横持ちをボタン一つで行き来させることができます。それでは具体的なノードの使い方を見ていきましょう。
横持ちデータを縦持ちに変換する(Unpivotノードの使い方)
まずは、エクセルによくある「月ごとの売上が横に広がっている表(横持ち)」を、分析に適した「1行ずつ日付と売上が並ぶ表(縦持ち)」に変換する手順を解説します。
ここで使うのは、その名もズバリ「Unpivot(アンピボット)」というノードです。
- ステップ1:データ入力ノードのあとに「Unpivot」ノードを接続します。
- ステップ2:Unpivotノードをダブルクリックして設定画面を開きます。
- ステップ3:左側の「Retained columns(固定する列)」に、商品名や店舗コードなど、行ごとに固定したい基本情報を指定します。
- ステップ4:右側の「Value columns(縦に展開したい列)」に、1月、2月、3月…といった横に並んでいる数値の列をまとめてドラッグ&ドロップします。
- ステップ5:設定を保存してノードを実行すると、横に広がっていた月別の数値がきれいに縦方向へ展開されます。
この変換を行っておくことで、後続のデータ加工や集計が劇的にスムーズになります。エクセルで同じことをやろうとするとマクロが必要ですが、KNIMEなら数クリックで完了します。
縦持ちデータを横持ちに戻す(Pivotノードの使い方)
逆に、縦に長いデータをエクセルでレポート出力したり、上司に見せたりするために、見やすいクロス集計表(横持ち)に戻したい場合もありますよね。
その場合は、以前詳しく解説したKNIMEでピボットテーブル!Pivotingノードの使い方とクロス集計の記事でも触れている、Pivoting(ピボティング)ノードを使用します。
- ステップ1:縦持ちデータのあとに「Pivoting」ノードを接続します。
- ステップ2:設定画面の「Groups」タブで、行のラベルとして残したい項目(商品カテゴリなど)を指定します。
- ステップ3:「Columns」タブで、新しく横に展開させたい項目(日付や月など)を指定します。
- ステップ4:「Manual Aggregation」タブで、交差する部分に表示したい数値と、その集計方法(合計や平均など)を選択します。
- ステップ5:ノードを実行すれば、エクセルのピボットテーブルと同じようなクロス集計表(横持ちデータ)が完成します。
このように、UnpivotとPivotを状況に応じて使い分けることで、どのような形状のデータであっても自由自在にコントロールできるようになります。
まとめ:データの形状変換を自動化してExcel作業をゼロに
今回は、KNIMEを使ったデータの縦持ち・横持ち変換の方法について解説しました。ポイントを振り返ってみましょう。
- 横持ちから縦持ちへの変換には「Unpivot」ノードを使う
- 縦持ちから横持ち(クロス集計)への変換には「Pivoting」ノードを使う
- データの形を整えることで、その後の集計や分析が圧倒的にラクになる
- プログラミングなしのノーコードで、エクセルの手作業を完全に自動化できる
毎月のレポート作成で「縦と横を入れ替える作業」に時間を奪われていたなら、ぜひKNIMEのこの2つのノードを試してみてください。あなたのデスクワークが驚くほど軽くなり、よりクリエイティブな仕事に集中できるようになりますよ。
