Excelのオートフィルターはもう不要!Row Filterノードとは?
毎月、大量のExcelデータから特定のデータ(例:売上10万円以上や特定の部署だけ)を抜き出すために、手作業でオートフィルターをかけてコピー&ペーストしていませんか?データ量が増えると、Excelが固まったり、コピペミスが発生したりして、精神的にも疲れてしまいますよね。
そんな悩を解決するのが、KNIMEのRow Filter(ロー・フィルター)ノードです。プログラミング不要で、Excelのフィルター機能を完全に自動化できます。
例えば、以下のような処理がマウスクリックだけで完結します。
- 特定の店舗のデータだけを抽出する
- 売上が特定の金額以上の行だけを残す
- 日付が特定の期間内のデータに絞り込む
一度設定してしまえば、来月からは新しいデータを流し込むだけで一瞬で絞り込みが完了します。Excelでフィルターをかけては別シートにコピペする、といった不毛な作業から完全に解放されます。
なお、重複データだけを排除してユニークな行にしたい場合は、Row Filterではなく、KNIMEで重複データを削除!Duplicate Row Filterの使い方の記事を参考にしてください。
Row Filterノードの基本的な使い方(3つのステップ)
Row Filterノードの設定は非常に直感的です。以下のステップに沿って進めるだけで、誰でも簡単にデータを絞り込むことができます。
- ステップ1:ノードの配置と接続
Node RepositoryからRow Filterを検索し、ワークフロー上にドラッグ&ドロップします。データを読み込んでいるノード(Excel Readerなど)とRow Filterノードを矢印で繋ぎます。 - ステップ2:絞り込み対象の列を選択する
Row Filterノードをダブルクリックして設定画面を開きます。画面左上のColumn to testという項目で、絞り込みの基準にしたい列を選択します。例えば、店舗名で絞り込みたい場合は店舗名の列を選択します。 - ステップ3:抽出条件(ルール)を指定する
画面中央のMatching criteriaで条件を指定します。例えば、特定の文字列に一致させたい場合はuse pattern matchingにチェックを入れ、テキストボックスに条件となるキーワード(例:東京支店)を入力します。ワイルドカードを使えば、部分一致も可能です。また、数値の範囲で絞り込みたい場合はuse range limitsにチェックを入れ、最小値や最大値を指定します。
設定が終わったら、画面下のOKをクリックし、ノードを実行(緑色信号にする)すれば完了です。
さらに業務を効率化する!条件に応じた使い分けのコツ
Row Filterノードには、データを残すだけでなく、取り除く設定もあります。設定画面の右側にあるRow Settingsに注目してみましょう。
- Include rows by attribute value(デフォルト): 条件に一致する行だけを残します。
- Exclude rows by attribute value: 条件に一致する行を除外します。例えば、キャンセルやテストデータといった不要な行を丸ごと削りたい時に便利です。
もし、AかつB、AまたはBといった、より複雑な複数条件で細かくデータを振り分けたい場合は、Row Filterを複数繋げるか、あるいはKNIMEでIF関数!Rule Engineノードの使い方と条件分岐をマスターすることで、ExcelのIF関数のような高度な条件分岐をノーコードで実現できるようになります。
まとめ
今回は、KNIMEで最も頻繁に使われる基本ノードの一つであるRow Filterノードの使い方を解説しました。手作業でのフィルター掛けやコピペ作業は、どんなに注意していてもミスが起こりやすいものです。
KNIMEを使えば、一度作った絞り込みのルールがそのまま自動化の仕組みとして残るため、作業時間を大幅に削減できるだけでなく、業務の引き継ぎもスムーズになります。まずは普段行っているシンプルな特定の行だけを抜き出す作業から、KNIMEでの自動化にチャレンジしてみませんか?一歩踏み出すだけで、毎月の月末作業が劇的にラクになりますよ!
