毎月届く別々の部署の売上表、コピペで縦に繋げていませんか?
こんにちは!元文系事務職のノーコードDXエバンジェリストです。月末になると、全国の支店や各チームから送られてくるExcelファイルを1つにまとめる作業が発生していませんか?
Excelであれば、ファイルを開いてデータを全選択し、別のファイルのシートの一番下に「貼り付け(コピペ)」していく作業になります。行数が数千行程度ならまだしも、10万行を超えるようなデータだとエクセルがフリーズしたり、貼り付ける位置を間違えてズレてしまったりと、なにかと神経を使うストレスフルな作業ですよね。
プログラミングができなくても、ノーコードツールであるKNIMEを使えば、こうした「データを縦に積み上げて1つにする作業」を完全に自動化できます。今回は、Excelでいうところのシートの縦方向への追加、つまりデータベース用語でいう「アペンド(Append)」や「データの結合」を瞬時に行うConcatenate(コンカチネート)ノードの使い方を分かりやすく解説します。
KNIMEのConcatenateノードとは?(Excelのコピペ作業との違い)
KNIMEのConcatenateノードは、複数のデータテーブルを上下に(縦方向に)結合するためのノードです。すでに複数のファイルを一つにまとめる方法としてKNIMEで複数のCSVファイルをフォルダごと一括結合する方法でフォルダ単位の処理を紹介しましたが、今回は個別のテーブル同士をきれいに合体させる基本的な仕組みに焦点を当てます。
Excelでデータを縦に結合する場合、以下のような面倒な問題がつきまといます。
- 列の並び順がバラバラだと、意図しない列の下にデータが入り込んでしまう
- A表にはある列が、B表には存在しない場合に空白のズレが生じる
- ファイルが増えるたびに手作業でコピペの回数を増やさなければならない
しかし、KNIMEのConcatenateノードを使えば、たとえ列の順番が異なっていても、同じ列名(見出し)同士を自動的に認識して綺麗に縦へ積み上げてくれるため、人的ミスの心配が一切なくなります。ちなみに、左右にデータを結合するVLOOKUP的な操作についてはKNIMEでVLOOKUPの代替!Joinerノードの使い方を分かりやすく解説で詳しく解説していますので、必要に応じて使い分けてみてください。
Concatenateノードを使ったデータ結合の具体的な手順
それでは、実際にKNIMEを使って2つ以上のテーブルを上下に結合する手順をステップ・バイ・ステップで見ていきましょう。ここでは、東日本エリアの売上データと西日本エリアの売上データを1つにまとめる場面を想定します。
- ステップ1: 各データの読み込みノードを配置する
まず、結合したいそれぞれのExcelファイルやCSVファイルを読み込むためのノード(Excel ReaderやCSV Readerなど)をワークフロー上に2つ配置し、それぞれデータを読み込ませます。 - ステップ2: Concatenateノードを配置して繋ぐ
ノード検索窓から「Concatenate」と入力し、ワークフローに配置します。先ほど配置した2つのファイル読込ノードの出力ポート(右側の青い三角)から、Concatenateノードの入力ポートへとそれぞれ線をドラッグ&ドロップして接続します。 - ステップ3: ノードの設定画面を開く
Concatenateノードをダブルクリックして、設定画面を開きます。ここでは、列名が一致しない場合の挙動(すべての列を残すか、共通の列だけ残すかなど)を選択できますが、基本的には初期設定のままで十分に対応可能です。 - ステップ4: 実行して結果を確認する
ノードを右クリックして「Execute(実行)」を選択します。緑色のランプに変わったら処理完了です。ノードの下部を右クリックして「Concatenated Table」を開くと、上下にきれいにデータが結合された新しい大きなテーブルが完成しているのが確認できます。
毎月の手作業から解放され、より本質的な業務へシフトしよう
今回は、KNIMEのConcatenateノードを使って複数のテーブルを縦に結合し、Excelのコピペ作業を自動化する方法をご紹介しました。
これまで何時間もかけて行っていたコピペや行のズレチェックも、一度KNIMEでワークフローを作ってしまえば、翌月からは新しいファイルを読み込ませて実行ボタンを押すだけで一瞬で終わるようになります。文系出身でマクロが書けなかった私でも、この仕組みを作ったことで定時退社できるようになりました。
ぜひ皆さんも、日々のルーティンとなっているデータ結合の手間をノーコードで自動化し、空いた時間をよりクリエイティブな分析業務や改善活動に使ってみてくださいね。
